優しい雨音

さっきまで砂漠の様なジリジリとした暑さだったのに、突然のスコール。雨が窓を激しく叩きつける。


インスタントのアイスオレを口にしながら、暫く滝のような窓ガラスを見つめる。


世の中には沢山の人がいて、この雨のように激しく感情を押し出す人も多いけれど、そういう人は傷つく事に対して異様に怯えているのかもしれない。

人には時に甘美な傷もあるのだ…という事を知らない人が多いのだ。

生きている内に辛い事が少ない方が素晴らしい人生…といつの間にか流布された世の中に、こんな話をしても意味は無いかもしれない。

叩きつける雨が、いつの間にか晴れ間が見える青空に変わる時の優しい雨音に、時々は気付けたらいいな、とは思う。


私殆ど小説は読まない人間なんですが、何故か自分で書いているという不思議な道を歩んでます(ーー;)